2008年5月16日金曜日

シアトルでワラビを見つけた









写真左上から:ワラビが生えているところ
左中央:川原さんが摘み取ったワラビ
下:ワラビ尽くしの料理、炊き込みご飯、煮物、白和え

うちの近くを散歩した際、ワラビらしきものを見たので、近所のベテラン主婦で料理に詳しい川原のおばさんに尋ねると、やっぱりそれはワラビでした。早速、ビニール袋を2-3持って河原さんと一緒に取りに行きました。うちは、私以外の家族は食べないので、川原さんに全部持って帰ってもらって、料理したものを少しだけもらうことにしました。川原さんは、毎年ワラビを採りに行く秘密の場所があるということでしたが、私が最近見つけたワラビがたくさん生えている場所に案内すると、とても喜んでくれて、シアトルに来て住んで良かったと何度も言っておられました。うちの近所の道端や公園のあちらこちらに、たくさんワラビがはえていますが、一般の人がたくさん散歩する大きい市立公園のSeward Parkにあるワラビは、ほとんど摘み取られていました。
ワラビの料理はしないつもりでしたが、川原さんのうちから歩いて帰る途中で20本くらい見つけたので、試しに自分でも料理してみることにしました。あくの取り方はインターネットで調べて(下記の(
)()参照)、重曹を使うかわりにベーキングソーダを使ってやってみました。まず、湯を沸かして、ベーキングソーダを茶さじ1杯溶かしてから、洗ったワラビを入れて皿で重石をしてさめるまでおいて、茶色になった水を変えて、色が出なくなるまで水を変えました。仕上がりはきれいな緑色でやわらかいものになりました。その後ダシをつくってそれでさっと煮てから出しにつけてから食べたら苦味もなくて柔らかくておいしく仕上がりました。
数日後、川原から電話でワラビを料理したから取りに来てと電話がありました。もち米で作ったワラビの炊き込みご飯とワラビの煮付けと白和えをもらいました。さすが、仏教会の料理部長で味にうるさい川原さんの料理は美味でした。
川原さんは先月、日本へ行ってこられましたが、日本で売っているワラビは日本国産は少ないのか高いのか、彼女が買ったお弁当に入っていたワラビは中国産だったという話をききました。たぶん、日本の田舎にはたくさんワラビはあるのでしょうが、とる人の数が多いのですぐ無くなってしまうのかもしれませんね。
シアトルにも私を含めてアジア人はたくさんいますが、ワラビの数に比べて取って料理する人は少ないためか、まだあちらこちらにはえています。川原さんの多くの友人が、ワラビをくださいと頼むそうです。彼女は半分料理して食べたり、人にあげたりして、あとの半分は塩漬けにして冷凍して一年中食べるそうです。
私は、ワラビは好きですが、この季節の味としてこの時期だけ楽しむことにします。
ワラビの記事を英語で書いてみようと調べていたら、癌との関係があることを書き忘れていることに気づきました。ワラビには発癌物質が含まれているということは研究されています。(()参照)あまり、たくさんは食べないほうが良いでしょう。川原さんにも警告することにします。
ワラビの料理を参照したウェブサイト
(1)http://www13.ocn.ne.jp/~gentle/sannsai.html

2008年5月15日木曜日

また学校のオークション



先日、ガーフィールド(Garfield)高校のオークションがありました。St.CloudsとRover’sの同じシェフがこの前のオークションと同じようにメニューを決めて料理をすると聞いて、下ごしらえを手伝いにSt. Cloudsへ行きました。今回の仕事はマリネしてある鶏の胸肉を前もってグリルで焼き色を付けるというものでした。鶏肉をグリルの上に並べて、少し焼いてから格子模様の焼き目を付けるのに90度に一度肉を動かしてからひっくり返して、90度に移動して焼くという仕事でした。2人のボランティアの夫婦と私だけの3人で、私とその奥さんが鶏肉を焼く係りでした。彼女の旦那さんは、焼けた肉を冷やすために焼き目のついた肉を冷蔵室に運んでさめたら鉄板の中に紙の上に並べていれてから隣の建物の冷蔵庫に入れる作業をしました。たくさんの肉が鉄板に入ってこれを移動するのには力が要る仕事でした。土曜日だったので、コックさんたちも、ブランチの片づけをしたり、夕食の準備をしていて、キッチンは混雑している中に混じって作業をしました。 鶏肉に焼きめをつける仕事は肉が大きくて返すのに力が要るし、グリルはとても熱く焼けていて汗をかきながらの作業でした。焼き鳥屋さんで食べる肉はおいしいけれど、焼く側になってみて、次回、焼鳥を食べるときは焼く人に感謝しながら食べなければと思いました。ワシントンミドルスクールのオークションの手伝いは簡単で、他の両親たちと話しながら楽しく働いて、あっという間に終わりましたが、今回の仕事は1時に行って4時に全部終わるまでの3時間がとても長いものに感じられました。見習いのコックになるには重いものを持ったり、暑い日に肉を焼いたり、寒い日に、冷凍庫に入ったりと、いろんないやな仕事もしなければならないという事がわかりました。 300くらいあると言われた鶏胸肉の下準備を終えて、次の日のオークションの晩餐を楽しみにして汗だくでぐったりして家に帰りました。 さて次の日のオークションは、最初からゲストで参加しました。ワシントンミドルスクールのオークションの鮭のタプナードの方が高級かもしれませんが、自分で汗水たらして焼いたからかもしれませんが。このチキンの方が私の口にはあうと思いました。 下焼きは見かけの焦げ目が食欲をそそるだけでなく、外側が焼けているおかげで、オーブンで最後に焼くときに肉の中心部の水分を逃がさないで柔らかく仕上がるとSt. Cloudsのジョンが言っていました。確かにグリルチキンは外に焦げ目がしっかりついている割には、中身はしっとりしていて柔らかくて、かけてあるソースにもあっていてとても美味しかったです。次回グリルチキンを作るときは、家でもこのやり方でやってみようと思います。