2011年1月15日土曜日

母の食事作り

今回のブログは海外のもでではないのですが、自分の記録も兼ねて、投稿することにしました。
病気の母の食事を作るために1ヶ月ほど日本に帰国しました。私くらいに小太りで若ぶりだった母はやせ細って骨と皮、顔も皺が増えて急に老け込んで小さくなっていました。食欲が落ちて食べなかったために免疫力が落ちて病弱になってしまったようです。妹が何週間か前に来て食事を作ってあげていたので少しは元気が出てきたとのことでしたが、最初は胃が小さくなってしまったのか、ほんの少しだけしか食べれませんでした。
私の帰省目的は、母の食べそうな元気の出るものを作って食べさせてあげることでした。妹は鍋物やおでんを頻繁に作ってあげていたので私は何か違うものをと、茶碗蒸しや白和えなど少し手間のかかる日本料理を作りました。うちは田舎で野菜を作っているので旬の大根、白菜、キャベツや春菊を使ったものもつくりました。風呂吹き大根なども作ったら、母が日本に住んでいる妹よりも日本的なものを料理すると言われました。
料理は食べてくれる人のことを考えてメニューを考えます。シアトルのアメリカ人家族のためには両親に作るようなものはあまり作らないのですが、日本人の友人たちには結構茶碗蒸しや、炊き込みご飯等日本的なものを作ります。それから、今回改めて実感したのは、味付けも食べる人に合わせなければならないということです。母は高血圧で、薄味のものばかり食べ続けていて、濃い味のものはのどが渇くと言って食べないので、両親のすべての料理はとても薄味に作りました。薄味の料理は、だしをしっかりとらないと美味しくないので、いつもよりも手間をかけて日本料理の決め手になるだしを作りました。母はいつも煮干でだしを作っていたので、美味しい煮干を宮島で買ってきて、だしが苦くならないように頭とおなかを取ってから、だしを作りました。これで味噌汁や煮物やねべものも料理しました。ロールキャベツはシアトルでは豚のひき肉の中身でトマト味にするのですが、今回は鳥のひき肉と豆腐を中に入れて小さく巻いてあっさりと日本のダシで薄いしょうゆ味に少しケチャップで味をつけました。うれしいことに母は1つ食べて、またもうひとつとお変わりしました。
日本のテレビ番組で手料理は食べる人に愛をあげると誰が言っていましたが、確かに心をこめて作った料理は子供を健康に育て、病気の人の免疫力を増すかもしれません。私は母に美味しい料理をしっかり食べて元気になってほしいと、いろいろ考えて料理した甲斐あってか母は食欲を取り戻して、お腹も空くようになり、元気を少し取り戻してパン焼き機で食パンを焼いたり餅つき機でもちを作ったりすることができるようになりました。妹と私におじさんにもらったなまこやたこの料理の仕方も教えられるようになりました。妹もが長く滞在してくれるので私は少しほっとして帰途につきました。
先日、妹から連絡があって、母の検査結果が良かったので医者がビックリしたと連絡があって、里帰りの甲斐があったと
喜んでいます。
最後に日本の母の食卓に乗った食べ物を日本ではありふれたものですが紹介します。

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