2010年2月7日日曜日
鍋物のクラス
先日、日本の鍋物(Hot pot)を教えてくれと頼まれて、鶏の水炊きを教えました。生徒はアメリカ人4人で3人は引退した年配の女性で、一人は20代の新米シェフというもので、5クラス頼まれていて、このクラスは2度目で、前回は巻寿司のクラスでカリフォルニアロールと切ったらバラの花の形になる寿司の作り方を教えました。
朝8:30ころ日本食品を売っている宇和島屋へ買い物に行って必要な材料を短時間に買って帰宅して、包丁、まな板、カセットコンロ等クラスでいるものを車に入れて、クラスのあるパットさん宅へ9時半くらいに到着して、準備の後、クラスは10時から始めます。
シアトルで簡単に手に入る材料を使用してできる美味しい鍋料理を考えた末、鶏の水炊きに決めました。あまり知られていない日本の食材の、こんにゃくをいれることにしました。こんにゃくは最近Yam cakeというというのに気づきました。古い英語を習った私はDevil’s Tongueと思っていましたが、こんにゃくの袋にはYam Cakeとありました。アメリカ人の友人はYam cakeはYam(サツマイモ)からできていると言っていたので、Yam ではなく種類が違う芋だと教えました。Devil’sToungue(悪魔の舌)というのは聞こえがわるかったので、Yam cakeに変えたのかと興味深くて調べたところ、こんにゃくはKonjac (Amorphophallus konjac)別名Devil’s tongueというサトイモ科植物からつくられるそうです。(日本こんにゃく協会のサイトは参考になります。)
料理教室の生徒はこんにゃくは初めて見たようです。ねじり切りを教えた際、これはパンを作る際に使えると聞いて、わたしもぜひ試してみようと思いました。骨入り鶏肉でスープを作っている間に、こんにゃくをゆでて、シイタケを花切りにして、豆腐と白菜を含む残りの材料を切って、大根おろしとねぎを用意しました。ガスでほとんど材料を下煮してから、カセットコンロになべを置いて、さて、ポン酢と大根おろしで試食、ベジタリアンの1人を除いてとても美味しいと喜んでいました。ここでうちの家族に人気がある海鮮醤(Hoisinソース)にレモンを絞ったものにつけて食べてもらいました。こちらの方が甘くておいしかったようです。これは、日本人にも受けると思います。
ところで1人は魚だけは食べるベジタリアンで豆腐も食べれないので、彼女には別に、ダシを使った鍋焼きうどんのような鍋にしました。カセットコンロは一つしか持っていかなかったので、これは全部料理し終えたものをポン酢で食べてもらいました。これはベジタリアンの方には良かったですが、鶏の水炊きを食べてから味見した残りの3人にはあっさりしすぎていたようです。
その後、残ったスープと炊いておいたごはんで雑炊を作ったのですが、スープが好評でみんなが飲んだため、水炊きのスープは少しだけで水を足して作る必要がありました。卵と葱を入れての雑炊でみんなお腹いっぱいで満足してレシピを持って帰りました。
2010年1月27日水曜日
FOXテレビの料理番組のオーディション
時間が経ってしまいましたが、1月10日の日曜、FOXのMaster Chef)のオープンオーディションへ参加しました。残念ながら、選ばれなかったのですが、とても興味深い経験をしたので、報告します。
Seattle Food Styling Photographyの主催者から1月5日にこのイベントについてのEメールが送られてきました。ウェブサイトによるとMaster Chefのプロデューサーは、プロの料理人ではなくて料理に感心があって、人生を変えたい人を探しているとのことです。この番組の主演はGordon Ramsay氏だそうですが、テレビを見ない私は名前さえ聞いたこともありませんでした。YouTubeで検索して、Hell’s Kitchenを見つけて見ました。イギリス英語を話すハンサムな Ramsay 氏は有名なシェフだと知りましたが、彼は口の悪い怖い先生のような人だと思いました。
このオーディションは自分の料理したものを持ってそれから審査されるというものでした。巻寿司を作ることにして、こちらの新鮮な材料を使って色がきれいでおいしいものができたので、1日前に参加することにしました。申込書は12ページもあって空白を埋めるのが大変でした。
オーディションの当日、早起きして、ゆで卵としょうがとビート(beet)を使った黄色、白、赤紫という色とりどりの巻寿司にアクセントに野菜等を巻いて花の寿司を作って皿にきれいに飾り付けて、準備完了。オークションのあるKirkland 市のSur La Tableへ夫に運転してもらって行きました。到着したのは午前11時でオークションが始まる時間でしたが、もうすでに長い行列ができていて、警備員の人が待ち時間は2時間くらいだと言いました。幸いにも、雨も降らず寒くありませんでした。一緒に順番を待っている人と話して、巻寿司では単純すぎでだめだろうと思いました。参加者のほとんどはグルメの料理人でアヒルや子羊等を利用した高級な西洋料理を持ってきていたからです。
他の人の料理に脅威を感じましたが、参加者と食べ物の話から始まって、生活一般についてや、待っている通りの角にあったBotoxのサインについてまで話したのはとても楽しかったです。ウクライナで生まれた年配の女性からボルシチの作り方を教えてもらいました。ある女性が、自分は”Saucy”で妹はGranola girl” と話しているのを聞いて、その意味を尋ねてこの英語の食べ物に関した単語で人の性格を表すことができることを学びました。しばらくして、依然会ったことのあるうちの家の近くに住んでいる近所の女性がすぐそばに並んでいるのに気づきました。彼女は若くて金髪の美しい女性で明るい緑色の素敵な長いドレスを着て王女のようでした。彼女が持ってきたのは3種類の詰めものをしたアヒルをローストにしたもの(3kinds of stuffed duck)で写真では副菜と色とりどりのスプーンを添えてとても高級なレストランで出てくるような感じに飾られていました。
審査を終えて出てきた人が、審査員は料理によっては手もつけづにただ「The food Looks nice.」と言うだけで終わりと他の人に話しているのを聞きました。時間をかけて料理を作ってきて長く待って、味見さえしてもらえないと聞いて、やめて家に帰りたくなりました。夫がここまで来て待っていたのだから少なくとも料理を持っていって審査してもらうように勇気付けてくれて、料理人らしく見えるようにシャレたエプロンを買ってくれました。列に並んでいた人たちは料理が味見もされなかった理由を「食べ物が長い時間外に置かれていたから?」「料理が美味しそうではなかったから?」「審査員が食中毒を恐れたから?」などと推測していました。多くの料理を味見して、料理の上手な人を選んでその中からテレビの番組に合った性格の人を見つけ出すという審査員の人たちの仕事は大変だなあと思いました。
4時間の長い待ち時間の後やっとオーディションの行われている部屋に入りました。私の番号は139番、まず壁の前に立って1人ずつ写真撮影。大きい部屋の中では6つのテーブルで順番を待っている人たちが料理を保冷箱の中から取り出して皿に盛って呼ばれるのを待っていました。テーブルが空いて私の準備。皿に盛って冷たく保冷した寿司をただ取り出しただけで完了。1人の男性はあまりにも緊張して料理を皿に盛る手がとても震えていました。待っている間、私の寿司を見た人が、”I love your Sushi. It looks good.”と褒めてくれて、少し肩の力が抜けました。審査員は3人で、私の順番が来て2人の審査員のところに行きました。まず、何で色がついているのか何が入っているのか説明した後、審査員は私の寿司を味見してくれました。審査員の女性はビートの寿司を気に入ってくれました。これだけで、参加した甲斐がありました。
会場を出るとき、オーディションが終わってから、選別されたら今晩2次予選のための電話がかかるかもしれないのでと言われました。3時半くらいに入り口を出るとまだ多くの人が順番を待っていました。料理を持ってきても参加できなかった人もいたそうです。オーディションは4時に終わる予定でしたが、参加者多数のため6時まで延長したとのことでした。
家に帰って、めったに携帯に電話がかかってこないので携帯を持ち歩くのを忘れて、何事も無く寝床につきました。次の日の朝、携帯電話にmissed callというサインが出ていました。電話がかかってきたのは前の晩の8時半、メッセージも残っていませんでしたが、番号は友人等ではなく、電話を折り返しすると女性の審査員に似た声で留守番電話が出ました。再度電話してもらうようメッセージを残しましたがそれから音沙汰なしでした。審査員からかどうかはわかりませが、もし一時審査で選ばれていたかもと思うと、残念でした。
最後に、近所に住むSalty Seattleの Linda Miller Nicholsonさんはシアトル代表の4人に選ばれました。彼女の容姿と料理はテレビ番組に合うと思います。この4人のうちもう1人のSeattleFoodGeekのScott Heimandinger 氏にもFood ブロガーのイベントで会ったことがあります。彼はプロのような写真をブログに載せています。シアトルから誰が出演するのか興味深々で“Master Chef” を見るのが楽しみです。
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